こんにちは。
先週末の日本時間11月2日にムーディーズによる南アフリカの格付けが更新されました。
先に結果を報告しますと『Baa3』でギリギリ『投資適格』を維持しています。
〇そもそも格付けとは
投資の対象になる金融商品についての信用度合をAAAからCまでのランクを付けて
『ここは信用できますよ』
『ここに投資するにはリスクが高いですよ』
などの評価でランク分けする事です。
今回取り沙汰されているのは南アフリカの国債に対する格付けで、国債の信用度は通貨の信用度に直結し、南アフリカランドホルダーには重要な指標になります。
有名な格付け機関としてムーディーズ、S&P、フィッチという3機関がありますが、S&Pとフィッチは既に南アフリカ国債を『ジャンク債』と評価しています。
投資に適格ではなく、リスクがあるよと判断しているわけです。
ムーディーズは投資適格級の最下位ランクであるBaa3に据え置いており、あと1ランク落ちるといわゆるジャンク債の仲間入りをしてしまいます。そうなると世界中の投資家や機関が投資しにくい状況になります。
〇気になる結果は
ムーディーズは南アフリカ国債の見通しを『安定的』から『ネガティブ』に引き下げたものの、格付けは『Baa3』に据え置きました。
格付けが投資適格級に据え置かれた事で週明けの南アフリカランドは反発を見せています。
しかし、見通しが『ネガティブ』なので『このままだとジャンク債に格下げするよ』と最終通告をされた形です。
10月30日に発表された南アフリカ財務省の中期財政計画もかなり悪い内容となっており、失業率は過去10年で最低レベルのままです。
せめて経営難となっている国営電力会社エスコムの改革が成功すれば、ムーディーズ側もネガティブ見通しを解除してくれる可能性があります。
トルコといい、新興国のエリートたるBRICsとは一体何だったのかというレベルで受難は続きます。
〇今後の見通し
今後の指標で悪い数字が出てくると、下攻めがどんどん強くなっていく事が予想されます。前述の通り電力問題だけでも何とか解決してほしい所です。
スワップ狙いの買いはハイレバレッジで一気に買うのではなく、更なる下落も頭に入れて慎重に行いましょう。
とは言え下落時は購入のチャンスでもあるのは確か。筆者はいつも通りにポイント入金時にレバレッジ2倍で購入し続けます。
11月4日17:00現在のレートは上窓を付けて7.3円ほどの高値をキープしています。
ラグビーで優勝した南アフリカへのご祝儀なのか、ムーディーズが格下げしなかった事への安心感によるものかは不明です(笑)
いつもは空気の南アフリカの経済指標ですが、しばらくは要注意です。
ラグビーみたいに強くなーれー