ポイ活でコツコツ稼いだお金のほとんどは、スワップ運用をして増やしましょう!
スワップ運用の特徴と、筆者の運用パターンについてお話したいと思います。
◯そもそもスワップとは何の事?
一言で表すなら通貨間の金利差による利子の事です。2019年10月現在、日本の政策金利は-0.1%に設定されています。
『ん?マイナス?』と思われるかもしれません。だって預金するとお金を貰えるのが普通ですが、逆に手数料を払う羽目になっています。しかしこれは民間銀行が中央銀行たる日本銀行へ預けた資金の一部に適用される金利の事で、民間の銀行に預けても預金が減るという事ではありませんのでご安心ください。ただし民間の銀行も政策金利の影響で金利が下がっていきます。
話を戻します。日本の政策金利は-0.1%ですが、トルコはなんと16.5%です。
FXでトルコリラを購入するとします。これは日本の円を売ってトルコリラを買っている状態なので、その金利差16.6%の利子を受け取ることができます。(※金利は1年間の利子ですので365日で割った額になります)
しかしどこでも計算通りのスワップポイントが受け取れるわけではなく、同じトルコリラを購入しても受け取れる額は取引所によって様々です。
また、逆にトルコリラを売った場合は、トルコリラを売って円を買っている状態なので利子を支払わなければなりません。マイナススワップと言います。
◯高金利通貨について
『利子がいっぱい貰える!今すぐ日本円をトルコリラに替えよう!!』と思ったあなた!少し待ってください。高金利な通貨は理由があって高金利なのです。
トルコと言えば、中東の紛争にも関わっている地域で、最近はISISとの戦闘もありましたね。新興国と呼ばれる国の一つで世界の情勢に左右されやすく、特にネガティブな事件があった際には大きく売られる通貨の一つです。
アメリカとの関係悪化もよくニュースになってます。アメリカと欧州・ロシア・中東と地理的にも政治的にも不安定な面が見え隠れしています。
2009年に90円だったトルコリラは、リーマンショックで60円まで下げ、2019年10月時点では18円まで値を下げています。
そういった背景もあり”トルコリラ”という通貨は信用がありません。トルコ国内でもインフレ率が非常に高く、2005年にはデノミネーションを実施しています。高金利に設定する事で価値を付けて下落を防いでいる状態です。
※日本円やスイスフランのように信用ありすぎてもデメリットが多いので、バランスが大事です。
他の南アフリカランドやメキシコペソなど何かしら問題を抱えている国が多いです。しかし、数年単位でレンジと呼ばれる一定の価値でキープできている時は金利だけをいただくチャンスです。
例えば2011年半ばから2016年にかけての大きなレンジと、2018年半ばには16円までの大きな下落から現在までは横ばいの状態が続いています。
通貨の価値は毎日上げたり下げたりの一辺倒ではなく、数年単位で波を打つように動いていくのが特徴です。
また、昨今の高金利通貨の下落にはアメリカによる米ドルの利上げやQE(量的金融緩和)の縮小が大きな要因です。アメリカは好景気でダウも天井知らずで伸びていましたが、景気の減速が観測されて今年の7月には10年ぶりの利下げを行いました。
そういった事情から、新興国通貨のレートが数年単位で更に下値をつける可能性が薄くなってきたので、マイナス金利の日本円を扱っている日本国民にはチャンスなのです。
◯高金利通貨を買ってみよう
・どこで高金利通貨を買えばいいのでしょうか。
銀行の外貨預金などは手数料が高く、スワップポイントも少なめですので、必ずFX会社で購入しましょう。前述した通り同じ通貨を購入してもスワップポイントは各FX会社によって違うので、目的の通貨のスワップポイントが高いところを選ぶのもアリです。
ポイ活トレーダーに適しているの購入単位が小さい取引所です。例えばトルコリラを買う!と行っても1トルコリラ(通貨単位と言います)で買えるFX会社もあれば、100通貨単位じゃないと買えないところ、更には1万通貨単位じゃないと買えないFX会社もあります。(むしろ少ない通貨単位で買えるFX会社の方が稀です。)
1000通貨単位で購入する場合は9,000円程度必要で、(2019年10月現在・TRY/YENレバ2倍の場合)ポイントって一気に1万円も貯まるものじゃありませんから、数ヶ月に1度購入なんて事になりかねません。
筆者は1通貨単位から購入できるFX会社を利用しています。日本には一社しか無いので、検索するとすぐに見つかると思います。レバレッジにもよりますが数円でも購入できる通貨ペアもあります。また、1通貨単位から購入できるので前日のスワップ分を次の日に積立できるのも特徴です。複利運用を無駄なく実施する事が可能なのも重要なポイント。
※複利については下記記事を参照ください
・レバレッジについて
国内FX取引所はレバレッジを25倍までかけることができますが、新興国通貨でのスワップ運用では1倍か2倍を利用してください。3倍でも数年単位の運用は厳しいと思います。更に言うならば2倍でも資産が半分以下になるリスクは他の金融商品に比べてかなり高いです。筆者は2倍で運用しています。
レバレッジ2倍ならスワップポイントで50%の下落にも耐えられますし、何よりポイ活トレーダーならば日々のポイ活で貯めたお金を順次投入する事ができます。
ポイ活で貯めたお金でこまめに購入している事で、安定的と言われるドルコスト平均法を無意識ながらに実行しているのが強みです。
◯まとめ
今回はスワップ運用についてご紹介させていただきました。
毎日少額ながらお金を生み出すところはポイ活とも似ていますよね。日本円は世界で屈指の低金利ですが、他国通貨の金利を受け取りやすいメリットもある事を知ると、それも悪くないなと思います。
ポイ活はやるけどトレードは怖い…という方はレバレッジをかけずに高金利通貨を購入するのもオススメです。今日貯めた10円は将来の1万円と思ってポイ活に励みましょう!